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Naho Ishiiとトーキョーのネオファッションを代表するファッションブランド「BALMUNG」のコラボレーションによる、限定アイテムが完成しました。

BALMUNGの特徴である、計算し尽くされたビッグシルエットのパーカーに、Naho Ishiiの繊細なドローイングが力強く流れます。 石井七歩個展「ブロークン・トーキョー」ではこちらのパーカーを販売し、売上の一部を歴史的に重要な建築「中銀カプセルタワー」の保存再生運動へ充てさせていただきます。

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BALMUNGとは?

「BALMUNG」は東京・ネオファッションのアイコン的ファッションブランド。
デザイナーのHACHI(城下 龍一)により2006年設立。
都内某セレクトショップでのディレクションやバイヤーを経験した後、BALMUNGの活動に専念。服作りによる表現を行う友人達との合同で空間インスタレーションによる初の展示会「dinner」を行う。

デザインは日常的に着られるカジュアルなものから、衣装のように造形的なものまで幅広い。
そのエッジのきいたデザインの評価は高く、レディ・ガガ(LADY GAGA)やマドモアゼル・ユリア(MADEMOISELLE YULIA)、テレンス・コー(TERENCE KOH)などのアーティストに衣装やオブジェを提供している。

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2016年のトーキョーを観測するための定点となるカルチャーは何か?


ブロークン・トーキョー展では、そのコンセプト立ち上げ当初から、中銀カプセルタワービルが竣工された1970年代をただ単に懐古主義的に慈しむのみに思考射程を留めず、今の東京、つまり「2016年のトーキョー」と「1970年代のトーキョー」を対比して観察することで、より鮮明に、この世界で唯一無二の特異点都市「トーキョー」の動的現在形を捉えようと考えてまいりました。

そこで私は、建築/インフラストラクチャーを「ストック」という概念で捉えたとき、その現在形を捉えるための動的な「フロー」の視点は、文化(カルチャー)しかないと考え、東京の都市を彩る様々なカルチャーから「2016年のトーキョー」の捕捉を可能にする定点を模索してきました。

1970年の三島由紀夫の市ヶ谷での死、1980年代のパルコ劇場に代表される渋谷文化、1990年代末期の裏原宿ストリートファッション、2000年代秋葉原へ結集したオタクカルチャー。東京では様々な特異点から、ある時は「文学」ある時は「演劇」またある時は「ファッション」や「萌え文化」として文化(カルチャー)が起爆拡散し、そして消費されてゆきました。

2016年現在、東京のみならず世界に起爆拡散中である観測可能な文化は何か?

その答えとして私は、『ネオファッション』といわれる大手資本に属さないインディペンデントな若きデザイナーの方々が手がける、唯一無二の世界観をもったファッションカルチャーこそが、現在重要な特異点であると考えています。

 

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《バルムング》 2016-17年秋冬 コレクション

 


BALMUNGが持つ、唯一無二性の世界観


今回コラボレーションをさせていただくことになりました「BALMUNG(バルムング)」さんは、数年前より展示会にお邪魔させていただき、その全てのアイテムの独創的なフォルムと、視覚よりもより心的内面に訴えかけてくる計算し尽されたグラフィックに毎回圧倒され、いつかはこの世界観に触れながら一緒に仕事をさせていただけたら…と思っておりましたので、今回は思い切ってお声を掛けさせていただき、デザイナーのハチさんに快諾していただいた次第です。

BALMUNGの世界観でまずはじめに感じるのが「フォルムの喪失」ひいては「性差の喪失」です。
元来、日本の和装にはフォルムを強調するような性差が無かった。BALMUNGの、身体の輪郭が曖昧化し、性差を失っていくようなジェンダーレスなフォルムは、日本の歴史的な文脈の流れを引き継ぐとともに、先進国トーキョーが確実に目指さざるをえない「ジェンダーレス」というテーマを体現しているように思えます。

BALMUNGの今日まで構築/確立された世界観と、私の創る作品の世界観とは、テイスト・色彩・印象などかなりの乖離があります。しかし、ハチさんもきっとそういう「異質」なものをあえてBALMUNGの世界に飲み込んで、新しい景観を見てみたいとお考えになっていらっしゃると思います。私も全く同じ考えです。今日、アートと呼ばれるものはもっと様々な現在世界と「接触・融合・反発」するべきであり、そうでなければ単なる自己内面の陳腐な転写表現に終わってしまうのではないでしょうか。

誤解を恐れずにいえば、アートと呼ばれるものは人類に残された数少ない最後の「錬金術」の類だと私は考えます。概念上では不可能なものも、ある種の錬成によっては全く新しい価値や世界観を現実のものとして創出できる。それがアートと呼ばれるものの特性であると信じています。

最後に、コラボレーションを快諾いただきましたBALMUNG・ハチさんに、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

石井七歩

 

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《バルムング》 2016-17年秋冬 コレクション

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